最近、『花子とアン』の再放送を見ています。先日の放送で
北海道に嫁に行った、3女の桃が東京の花の元へ逃げてきま
した。夫がなくなってから、子供のいない桃は、家畜同様の
生活をしていたのです。
そんな桃に、花子は一緒に住もうと言います。これまでの苦労
わかってあげなくてごめんねと。
「幸せなおねぇやんには、わからないよ。」と、桃が言います。
そう言った桃の気持ちも、言われた花子の気持ちもわかる気が
しました。
一番言っちゃいけない言葉だって解ってるのに言ってしまう
一言・・「あなたには解らない」
そして、一番言われて傷つく言葉も、同じ。
「あなたには解らない」
仲良しと話をしてて、自分の思い、思い出、解ってもらえないと
頭にきちゃって「あなたのように、***な人は解らないよ。」
なんて言っちゃう。
あなたのように、幸せに育った人は・・
あなたのように、プラス思考の人は・・
あなたのように、離婚したことない人には・・
あなたのように、子供を持ったことのない人には・・
あなたのように、一人きりじゃない人には・・
男には解らない
女には解らない
大人には解らない
子供には解らない
私の大切な女友達が、電車に乗ってる時、隣の子供が足を
ばたつかせて彼女の服を汚した。チラッと子供と親を見たら
その子の母親が「隣のお姉さんに叱られるからやめなさい」
と言ったそうな。
普通、謝るよね?
そう思った彼女は、女友達にその話をしたという。そして、
こう言われたそうだ。
「子供のいない人には解らない。」
どれだけ、彼女が傷ついたか。
「その女友達、連れて来い!私が怒ってやる!!」
と、彼女に言ったことがある。
私も、息子も、いじめにあったことがある。
そんな話を主人にした。彼から、私たちの期待する言葉と
違うことを言われた時、私も息子も言った。
「いじめにあったことがない人には解らない。」
確かにそうだ。けれど、そんな言い方でなくても良かったなと
今は思う。
「そうか・・そんな考え方もあるね。いじめられた側にいると
そこまで客観的に考えられなかったんだよね。」とか・・。
お互いに、経験も違えば、物事に対する考え方も違う。
こちら側の想いを押し付けるのでなく、お互いに歩み寄って
話ができたら良いなと思う、今日この頃。
しかし、お酒が入ると、そんな箍が外れるので注意なのです。